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普通科志向で厳しい工業高校、整備専門学校とコラボ 志望者確保と技術高度化に対応

整備系の専門学校と教育面で連携する工業高校が相次いでいる。技術の急速な進化に工業高校が単独で対応することのハードルが高まっているためだ。自動車に関する技術の複雑化、高度化は今後ますます進む中、各校は工夫を凝らして対応している。

「自動車を専門に教えられる教員がいないため、生徒たちに広く浅くしか教えられない」。東京都立多摩工業高校の前田平作校長は表情を曇らせる。機械科の生徒が技術を学ぶ上で高度な工業製品の自動車は恰好の教材となる。同校では職業能力開発機関などで指導経験のあるベテラン人材を外部指導員として招くことで指導体制の拡充に努めているが、「100年に一度」と呼ばれる自動車業界の大変革に対応するには、さらなる取り組みが必要と考えている。