台湾総統、中国に対話呼びかけ 習氏の新年あいさつ「穏やかな表現」

台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は1日、総統府で新年のメッセージを発表し、報道陣の質問に答えた。台湾への圧力を強める中国政府に向け、「台湾海峡の平和と安定はすべての人々の願いで、私たちは共に責任を負っている」と対話や協力を呼びかけた。

2016年に蔡政権が誕生してから、中台の政権の対話ルートは途絶えている。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席は12月31日の新年あいさつで、中台関係について「両岸(中台)は一つの家族だ」と述べた。蔡氏は習氏の発言について「比較的穏やかな表現だ」と指摘。その上で、「中国による台湾周辺での軍事活動は両岸関係にも、地域の平和と安定にも役立たない」とした。

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