王毅氏、中国外交のトップに 米ロなど大国外交重視「中流の砥柱に」

中国外務省は1日、国務委員兼外相を務めてきた王毅(ワンイー)氏(69)が、中国共産党で外交政策を統括する中央外事工作委員会弁公室主任に就任したことを明らかにした。昨年10月の党大会では外交官出身で唯一、党トップ24の政治局員に入っており、外交部門を束ねる役割となる。

王氏は駐日大使や国務院事務弁公室主任などを経て、2013年に外相に就任。18年からは副首相級の国務委員も兼務してきた。

中国外交は実務を政府、政策を党が担う傾向が強まっている。王氏は、これまで外交部門のトップだった楊潔篪(ヤンチエチー)氏(72)の役割を継ぐ形で、外交戦略を率いることになりそうだ。王氏の後任の外相については昨年12月30日に、駐米大使だった秦剛氏(56)をあてる人事が明らかにされている。

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