ウクライナに武器支援で在庫が逼迫 NATO「盆栽軍」の備えに懸念

ウクライナのゼレンスキー大統領は2023年を、侵攻するロシアに対する戦争の「転機」の年と位置づける。戦局の展開を大きく左右するのが、米国を中心に北大西洋条約機構(NATO)の加盟国から受ける軍事支援だ。ただ、戦争の長期化に伴い、兵器の調達や補給が滞る事態が懸念されつつある。

米国などからの兵器がウクライナの「命綱」となる一方、前例のない規模の軍事支援を続けた結果、在庫が逼迫(ひっぱく)しはじめた。米行政管理予算局で国防総省の予算戦略や兵器の調達を担当した米戦略国際問題研究所(CSIS)のマーク・カンシアン上級顧問は、「一部の兵器については、戦争計画を立てる担当者が『作戦に対応できなくなるのではないか』と心配する水準まで減っている」と話す。

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