性的にだらしない、無節操な女性のことを「ビッチ」と呼ぶことがある。ビッチとはご存じのとおり、もとは英語で「雌犬」の意味で、それが転じて「ふしだら」「嫌な女」などの意味を指す女性蔑視の言葉だ。同じように、貞操観念の薄い女性のことを「ヤリマン」と呼ぶこともあるが、ヤリマンよりビッチのほうが若干聞こえがいいため、最近では「自称ビッチ」など、あえてビッチらしく振る舞う人もいるなど、かつての悪いニュアンスとしてではなく肯定的なニュアンスで使う人も増えてきている。

 ビッチという言葉がそこそこの市民権を得た昨今、巷では「プチビッチ」なる言葉も派生しているようである。プチがついているだけに、ビッチよりやや一般人寄り、見た目やパッと見の印象ではビッチには思えないけど話を聞くと男性経験が豊富、ヤリマンほどではないけど貞操観念に難あり、など境界線上にいる女性のことを指すようだ。

 また、ビッチやヤリマンと呼ばれる人は真面目な恋愛を好む男性からすこぶる評判が良くないのに対し、プチビッチはその意外性からか男性に気づかれにくく、同性からもそこまでウケが悪くないというのも特徴らしい。確かに、イケイケの黒ギャルで複数人のセフレ持ち、というより、見た目清純派なのにちょっとお股がゆるい、だったら後者を選びたくなるのが男というものだ。

 とはいえ、一体どんな人がプチビッチなのかわからない諸兄のために、今回は「もしかして、あのコってプチビッチ?」と心当たりのある女性に話を聞いてみたので紹介しよう。



「イベント会社で働いてるYちゃんは多趣味で話もおもしろくて、男女問わず友だちも多いコ。でもTwitterは下ネタのオンパレードなんです(笑)。自分の性癖もさらっとツイートしちゃうし、赤裸々すぎてこっちが恥ずかしくなっちゃうくらい。実生活も、彼氏がいないときは合コンにめっちゃ顔出してるし、飲み過ぎると気に入った人をお持ち帰りしちゃうときもあるんだけど、彼氏ができると浮気は絶対しないし、合コンもぱったり来なくなる。合コンどころか、私とか女友だちと遊ぶのもドタキャンするくらいなんだけど、そういうのも含めて周りのコも『Yちゃんっぽいよね~』って笑って済ませちゃう(笑)」(23歳/アパレル)

「会社で隣の席にいるTさんは、カラダの相性から恋愛が始まるタイプみたいで、常にコンドームを持ち歩いているらしい…。『出会いはどこにあるかわからないから!』って言ってたけど、本人がヤリ目とか割り切りって感じじゃなくマジメに語ってるから、珍しいけどそういうタイプの人なんだと思う」(30歳/広告)

「26歳にして初めて彼氏ができたMの話。彼氏ができたってことはエッチもするじゃないですか。それからエッチにハマっちゃったらしくて、『彼氏とは週3でヤッてる』とか『ソフトSMヤッてみた』とか聞いてもないのに喋り出す始末で…。正直うちらはそういうのって大学時代とかに済ませてるじゃないですか。今更そんな話されても~って思うんですけど、Mは青春まっただ中!って感じで、まぁ、私もそこそこ微笑ましく話を聞いてたんです。で、最近Mがやたら『彼氏と会っても最近はエッチしかしてないからヤバイ。私、ビッチかも~』って言い出して。彼氏以外の人とエッチしてるならまだしも、彼氏一筋で彼氏とばっかエッチしてるのって、ビッチでもなんでもないじゃないですか(笑)。なんなら、彼氏とラブラブでいいじゃん、みたいな(笑)。彼氏限定でエッチ大好きって、プチビッチですかね?(笑)」(26歳/歯科助手)

 ヤリマンだとは言えないけれど、ちょっとお股がゆるいかな~くらいで境界線のギリギリ一般人側にいるプチビッチたち。品行方正でまったく隙のない女性よりも、多少は隙のある女性のほうが魅力的である。そう考えると、プチビッチというのは理想的な女性であると言えるのかもしれない。
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