【無原罪のメシヤの誕生は、「エデンの園」の再現を意味する】

 ところで、真のお父様は「救援摂理史の原理観」の御言で、次のように語っておられます。

 「ザカリヤ夫婦はマリヤを自分たちの家にとどまらせました。(マリヤは)イエス様をザカリヤの家庭で懐胎しました。……ザカリヤの前でエリサベツの助けを受けたマリヤは、レアとラケルがヤコブの家庭で母子が一体になれなかったのを、国家的基準でザカリヤ家庭を通して蕩減する条件まで立てながら、イエス様を誕生させなければなりませんでした。
 (このようにして)歴史以来、初めて神様の息子の種、真の父となるべき種が、準備された母(マリヤ)の胎中に、サタンの讒訴条件なく着地したのです。それによって、地上に初めて、神様の初愛を独占することのできるひとり子(独生子)が誕生するようになったのです」(『祝福家庭と理想天国(1)』36~37ページ)

 真のお父様が語っておられるように、2000年前、ザカリヤを中心に聖母マリヤとエリサベツが一体化することによって、イエス様という無原罪のアダム、すなわち神の独り子(独生子)が誕生されました。聖母マリヤが「独り子」を誕生させたその勝利圏を相続した立場において、金慶継忠母様の聖別された胎中を通じて、真のお父様も無原罪のアダム(独生子)として生まれてこられました。ここで、考えなければならないことは、無原罪のイエス様および真のお父様が「この地上に降臨されるということは、エデンの園で『肉的堕落』が起こる前の『霊的堕落のみ』のときの環境圏が取り戻されたことを意味」しているという点です(太田朝久著『祝福結婚と原罪の清算』光言社、93ページ)

 すなわち、イエス様および真のお父様が「無原罪」として生まれられたということは、そのメシヤが現れた圏内(復帰されたエデンの園)においては、一人のアダムと一人のエバ、さらに3人の天使長。すなわち神様を含めれば5人の男性と1人の女性が存在するという、いわゆる失楽園前の「エデンの園」が再現されたことになるというのです【図を参照】。

 すなわち、復帰摂理とは、一点から始まって徐々に救いの圏内が拡大して、全体(全人類)へと行き渡っていきますが(『原理講論』246ページ)、無原罪のアダムが到来することで再創造された「エデンの園」においては、まず、5人の男性と1人の女性が存在しているということです。

 真のお父様は、2001年5月8日、「神様は私たちの王であり、真の父母であられる」と題する御言で、次のように語っておられます。

 「エデンの園には、5人の男性がいました。それは、すべての被造世界の男性格主体であられる神様をはじめとして、アダム、そしてルーシェル、ガブリエル、ミカエルの3人の天使長でした。女性は、エバ一人だけだったのです」(「ファミリー」2001年7月号、9ページ)

 また、真のお父様は、次のようにも語っておられます。

 「エデンの園にいる者たちを見れば、女性は一人しかいないのです。女性は一人ですが、天使長は3人いて、アダムがいて、神様も男性的です。神様以外に4人の男性が一人の女性を取り囲んでいるので、警戒すべき問題は正にそれです。善悪の実は、女性の生殖器のことをいうのです」(八大教材・教本『天聖經』1701ページ)