お賽銭は、神様へのお供えであり、祈願成就のお礼。
しかし、間違った参拝方法をとってしまう人もは少なくないようで、神社に対する迷惑行為として問題になっています。
■『間違った参拝方法』で深刻な被害を受ける神社
世界遺産である、広島県広島県廿日市(はつかいち)市の厳島神社。
ここでは「大鳥居の柱に硬貨を刺せば願いが叶う」というウワサが広まってしまい、大鳥居が傷んでしまいました。
1875年に建立された歴史ある大鳥居の柱には、無数の硬貨が埋め込まれています。
大鳥居に対する根拠のないウワサ話は、たびたび問題が提起されていますが、
残念なことに硬貨を刺す人はなかなか減らないといいます。
厳島神社側は定期的に硬貨を取り除いているそうですが、
すぐに別の参拝者から新たな硬貨が差し込まれてしまい、いたちごっこと化しているようです。
2022年11月末に修理工事が完了した、大鳥居。
硬貨の一つひとつが柱を傷付け、その寿命を縮めているのかもしれません。
■出雲大社も、お賽銭による『ウワサ』で被害
島根県出雲市にある出雲大社も、根拠のないウワサによって被害を受けた神社の1つ。
出雲大社の神楽殿には、長さ13mもの大注連縄(おおしめなわ)があります。
しかし、「注連縄にお賽銭が刺さると縁起がいい」というウワサが広まってしまったのです。
大注連縄には、無数の硬貨が刺さっています。ウワサを信じた人たちが、硬貨を投げたのでしょう。
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