ブラックホールの謎
ブラックホールの中は、長い間謎に包まれていました。
その謎のひとつが、ブラックホールに落ちていった「モノの情報」はどうなるかというものです。

ベケンシュタインの説をさらに推し進めたのが、
ノーベル物理学賞受賞者のゲラルド・トフーフトやスタンフォード大学教授のレオナルド・サスキンドです。
彼らの発想は突拍子のないもので、ブラックホールの原理から、
「この現実世界にあるモノ・コトのすべては、どこか遠くにある二次元平面に書き込まれたデータの投影にすぎない」
という結論を導き出したのです。
しかも、さらに驚くのは、彼らがこの世をアナログではなくデジタルでできていると見なしていること。
コンピュータが0/1の二進法で情報を記録するように、世界のモノ・コトのすべては0/1のデータで、
空間領域の外側にある球面上にコーディングされているというのです。
この理論は、三次元映像を二次元のフィルムに記録する「ホログラム」に似ていることから、
「ホログラフィック理論」と呼ばれています。
https://www.muji.net/lab/living/200401.html