外信コラム 韓国のり巻き、世界化の野望(産経新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a87cc0749e99340ff3fafdaed147771656089140

韓国ののり巻き「キムパプ」が日本で「キンパ」とか「キンパ巻き」と称して売られ、回転ずしのメニューにまでなっている話を先に紹介したが、韓国で予想通り(?)〝キムパプの世界化〟作戦が始まったようだ。先ごろ「大韓民国キムパプ・フォーラム」なる団体が国会内でセミナーを開き「世界に売り出そう!」と気炎をあげた。

そこでの話によると、すでに在米韓国文化センターなどでは日本ののり巻きとの違いを強調し、キムパプの独自性や優秀性をキャンペーンしているとか。海外では韓国のキムパプもすしの一種になっているので、そのイメージを変えようというわけだ。確かに、のりにゴマ油が塗ってあって酢の入っていないキムパプは本来のすしから外れるが、そのうちのり巻きそのものを韓国起源といいだしそうだ。

10年ほど前、「ビビンバ世界化キャンペーン」が行われた際「野菜など具の彩りが消えてしまう、かきまぜ、こねあげる食べ方は改善の余地がある」と指摘したため〝クロダ妄言〟と激しくたたかれた。当時、「では何が世界化にいいのか?」とよく聞かれたので「キムパプがいい」と助言したが「あれは日本起源なのでダメ」と否定された。何だ、筆者が言ったとおりじゃないか。(黒田勝弘「ソウルからヨボセヨ」)