北海道は中国の移民地に?日本で懸念される「移民戦」の脅威

移民を利用して政情や治安を不安定にさせる「移民戦」が国際的な問題になっています。日本では団地に中国人が大勢住むようになったり、地方の高校が中国人留学生で溢れたり、中国人が北海道の土地を買いあさっているといいます。日本人の土地、財産が危険にさらされています。元・陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏が著書『日本はすでに戦時下にある すべての領域が戦場になる「全領域戦」のリアル』(ワニプラス)で解説します。

日本でも懸念される移民戦が国際的な問題に

「移民戦」という言葉を知っているだろうか。ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が移民を利用して、ポーランドなどの隣接国の政情や治安を意図的に不安定にすることを狙っているが、このような戦いのことを「移民戦」という。

その移民戦が国際的な問題になっている。ルカシェンコ大統領による移民戦は以下のような展開だ。まず欧州への移住を希望する中東などの人々に呼び掛け、応募者を航空機でベラルーシの空港に到着させる。

次に、その移民希望者たちをポーランドとベラルーシの国境付近に移動させ、ポーランドへの越境をそそのかし、ポーランドに混乱をもたらす。あまりにも非常識な計略である。

ルカシェンコ大統領の計略の背後には、欧米民主主義国家の混乱を画策するロシアのウラジーミル・プーチン大統領がいると報道されている。

かつて、中東やアフリカなどからの難民が欧州に押し寄せて大問題になったが、移民を隣国との戦いのために利用するという理不尽なことが現実に起こっていることを、我々は知らなければいけない。そして、いま日本で起こっていることは、じつは移民戦に近いことではないかと、私は思っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/69df7f296c069c709c385d1e20318ff497b13e99