少子化対策が進まなかったもう1つの要因として、山崎は「ある誤解」を指摘した。
それは「100年前の日本の人口はおよそ5000万。東京など都市部の人口過密などにみるように、最近が増えすぎだっただけで、別に減っても構わない」という見方だ。こうした見方は、いまも根強くあるのも事実だ。

「以前の5000万人は高齢化率が5%の若い日本です。今後は高齢化率が4割のまったく別の社会。働く人が減り、税収も減り、経済規模も縮小し、失業や貧困がやってくる。過密の問題と人口の問題は違います」

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/92559.html