福島県郡山市大平町の市道交差点で乗用車と軽乗用車が衝突し、炎上した軽自動車に乗っていた4人が死亡した事故で、
4人は郡山市内に住んでいる家族とみられる。3日、関係者への取材で分かった。

関係者によると、軽乗用車は市内の30代女性の所有で、女性と40代の夫、夫婦の子どもである20代男性と10代女性の4人と連絡が取れなくなっているという。

郡山署は、軽乗用車から漏れたガソリンに引火した可能性があるとみて、事故原因を調べている。
また、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した福島市泉字長滝前、会社員の男の容疑者(25)を、
4日午前にも容疑を同法違反(過失運転致死)容疑に切り替えて送検する方針。

同署によると、容疑者の男の乗用車は軽乗用車の左後方の側面に衝突した。
軽乗用車は反対車線の歩道側に進行方向と逆向きに横転した。
助手席側が下になり、車の下部を交差点内に向けた斜めの状態だったという。現場は信号機や一時停止の標識はなく、軽乗用車側が優先道路だった。

同署は遺体を司法解剖し、身元や詳しい死因を調べる。容疑者の男を立ち会わせた実況見分もする。

現場はJR郡山駅から東南へ約4㌔の農地や住宅が点在する地点。
3日は花を手向ける近隣住民の姿が見られた。60代男性は「正月にこんな悲しい事故が起きるなんて」と沈痛な面持ちで手を合わせていた。