https://www.sotozen-net.or.jp/column/20221208_1.html

「狭山事件」は、1963(昭和38)年5月1日、埼玉県狭山市で一人の女子高校生が行方不明になり、身代金を要求する脅迫状が届けられましたが、警察は犯人を取り逃がし、3日後その女子高校生が遺体となって発見された事件です。

この事件で、5月23日、被差別部落出身の石川一雄さんが窃盗などの別件で逮捕されました。石川さんは、窃盗などについては認めましたが、本件については否認を続け、1ヵ月後に「自白」をします。この「自白」については、あまりにも客観的事実と一致しない不自然な点が多く、「自白」までの経過に、取り調べ方法や長期間逮捕・勾留などの問題が分かっています。