adidas と Thom Browne がスリーストライプスの商標権紛争により出廷
〈adidas〉は〈Thom Browne〉に10億円超えの損害賠償を請求
https://hypebeast.com/jp/2023/1/adidas-thom-browne-three-stripes-trademark-dispute-court-case-trial-begins
2021年6月、トレードマークであるスリーストライプスの商標を巡って、米ニューヨークを拠点とするデザイナーブランド〈Thom Browne(トム ブラウン)〉を提訴した〈adidas(アディダス)〉。
1月3日(現地時間)、両当事者がニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に出廷したことにより、この商標権紛争が新たな段階へと進み出したようだ。


2001年のブランド発足当初からトリコロールカラー(レッド/ホワイト/ブルー)のストライプをあしらった商品を発表している〈Thom Browne〉。
一方の〈adidas〉は、当然〈Thom Browne〉が設立される以前からスリーストライプスを自社製品に使用しているわけだが、第三者が見て両社のストライプを混同することはないだろう。
しかし〈adidas〉は2018年に〈Thom Browne〉がトリコロールカラーのストライプを「EUIPO(European Union Intellectual Property Office:欧州連合知的財産庁)」に商標出願した際に抗議したことに始まり、
2020年末にはアメリカの特許商標庁に対して同ブランドがフットウェアなどに使用しているストライプに関する商業出願停止を要請。
この件は調停期間を経たものの、両ブランド間で解決にはいたらず裁判へと発展した。

今回の訴訟に関して〈adidas〉側は、〈Thom Browne〉が自社のスリーストライプスが著名性を認知していながら、フォーマルウェアだけでなく、
同マークに酷似した2~4本の平行線をあしらったアスレチックスタイルのアパレルおよびフットウェアを販売していると主張。
さらにそのことによって消費者を困惑させ、〈adidas〉ブランドの価値や信用が大きく侵害されていると訴えた。


(つづく)


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