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群馬・渋川出身の大学生社長・岸さんのアパレルブランド 選手支援や俳優とコラボ

群馬県渋川市出身の岸美羽(みゆう)さん(22)が、明治学院大の4年生として学業に励みつつアパレル企業を起業し、自身のファッションブランド「ailes(エール)」を手がけている。群馬県ゆかりのプロスポーツ選手のスポンサーを務め、若手俳優とコラボしたTシャツを製作するなど活動の幅を拡大。「服を通して笑顔があふれる社会の実現を目指したい」と力を込める。

 「小学1年の頃からずっとファッション雑誌を読んでいた」という岸さん。ただ、起業については夢や憧れはあったものの、当初はなかなか経営者としての一歩を踏み出す勇気がなかったという。

 夢に挑むきっかけとなったのは、大学2年の時に挑戦したミスコンテスト。審査項目の一つのスピーチに向け、「さまざまな企業経営者のマインドを参考にした」ことだった。経営者たちの「自分の好きなことをして生きていく」「何足のわらじになっても、やりたいことは全部やる」といった姿勢に背中を押された。「自分も好きなことを仕事にしたい」と2022年1月、運営会社「HABATAKI(はばたき)」(伊勢崎市)を発足し、エールを立ち上げた。

 それから約1年。学業と並行して商品のデザインや販売、撮影などを一貫して自身で手がけている。アパレル関係の資格取得やモデル活動などにも取り組み、「(忙しすぎると)周囲から心配されることもある」と笑う。

 徐々に活動の幅が広がり、前橋工科大に通いながらプロキックボクサーとして活躍する細川藍之輔(らんのすけ)さんのスポンサー企業となった。映画などで活躍する若手俳優の古川聖奈さんとのコラボ作品にも取り組み、2人が描いた水彩画をプリントしたTシャツなどをエールの商品として製作した。

 「やると決めたら絶対やりたい。後悔するより前に進みたい」と岸さん。今後の目標について「まずは自分のブランドをより多くの皆さんに知ってほしい。美容関連の商品開発にも挑戦したい」と目を輝かせる。