https://373news.com/_news/storyid/149680/

塩田知事■「『畜産王国』の実力示す」

全国和牛能力共進会が第2回大会以来、52年ぶりに鹿児島で開催される。県代表牛の出品対策を担う全共県推進協議会名誉会長の塩田康一知事(55)に、大会の意義や連覇に向けた思いを聞いた。

 ―畜産王国・鹿児島で開かれる意義は。

 「鹿児島市で開かれた第2回全共から半世紀余り、県内農家の技術はかなり進歩してきた。全国の優秀な牛が集う全共を契機に、さらなるスキルアップが期待できる。農家が高齢化する中、若い人たちが後継者として活躍するきっかけにもなればいい」

 ―前回の宮城大会では四つの出品区で1席を獲得し、団体優勝を果たした。連覇がかかる大会だ。

 「連覇は当然の目標。前回より多くの出品区で1席を取り、前回は届かなかった内閣総理大臣賞(種牛、肉牛各部門の最優秀賞)も狙う。宮崎、大分など他県も頑張っていると思う。切磋琢磨〔せっさたくま〕し、結果として鹿児島が『和牛日本一』であることを全国に示したい」

 ―延べ40万人の来場者が見込まれている。鹿児島の魅力をPRするいい機会になる。

 「霧島市牧園の種牛の部会場にPRエリアを設け、鹿児島の自然、食、伝統を発信し、『また来たい』と思ってもらえるようにしたい。世界自然遺産になった奄美の特産品を紹介するブースも用意する」

 ―どんな準備を進めているか。

 「遠方から出品される牛が万全の状態で審査に臨めるよう、輸送を含めた環境整備に取り組んでいる。新型コロナウイルス対策も実施し、人にも牛にも『安心・安全な大会』として楽しんでもらえるように努める」