北海道のご当地コンビニとして人気の「セイコーマート」が、遠く離れた関東地方の茨城県と埼玉県で店舗を増やしている。最近は群馬県境に近い古河市や加須市に出店。北海道と同様、店内で調理した温かい弁当や、道産の農畜産物を使ったオリジナル商品など、独自の店づくりで支持を集めている。津軽海峡を越えるまでもなく、利根川や渡良瀬川を渡れば群馬県民も北海道気分を味わえるのだ。

県境から30分

店内調理した弁当などが並ぶホットシェフ

 群馬県東部の板倉町から車で30分余り。茨城県古河市の県道を走ると、フェニックスのロゴをあしらったオレンジの看板が目に入る。11月下旬にオープンしたセイコーマート古河駒羽根店。関東で最も新しい店舗で、群馬県境から10数キロしか離れていない。12月中旬の昼時に訪ねると、客が次々に訪れていた。
 
 レジ横の目立つ場所にあるのが、弁当や総菜のコーナー「ホットシェフ」。ファンから強い支持を受けるセイコーマートの代名詞で、店内のキッチンで作った温かいカツ丼やフライドチキンなどが並んでいた。陳列棚のパンや菓子、飲み物などはオリジナル商品。道産牛乳を使ったアイスクリームなどは特に人気が高いという。

 店の担当者は「地元の茨城からだけでなく、群馬や栃木から来てまとめ買いする人もいます」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a157a2e7ff0fed8cdf930cf01dcfa0f3cd997058