母子家庭世帯の平均年収373万円 子どもいる世帯全体の半分以下

全国の母子家庭世帯の平均年収は2020年の推計で373万円と、子どもがいる世帯全体の半分以下の水準にとどまっていることが厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省は全国のひとり親家庭の実態調査を1952年以降、原則5年に1回行っていて、去年11月時点の推計では、母子家庭は119万5000世帯、父子家庭は14万9000世帯でした。

そして、同居する世帯全体の平均年収は2020年の推計で、母子家庭は373万円、父子家庭は606万円でした。

これは子どものいる世帯全体の平均年収のおよそ814万円と比べて、母子家庭は半分以下、父子家庭は4分の3程度の水準にとどまっています。

また、母子家庭の母親の86%が仕事をしていて、このうち正社員や正職員が49%、パートやアルバイトなどが39%、自営業が5%などとなっています。

一方、仕事をしている父子家庭の父親は88%で、このうち正社員や正職員が67%、自営業が15%、パートやアルバイトなどが5%でした。

厚生労働省は「今回の調査では新型コロナの影響がどの程度あったかは分からないが、ひとり親世帯は依然として収入が低い傾向が続いているので、引き続き自立に向けた支援を進めていきたい」としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221231/amp/k10013938841000.html