"宿題を解くAI"が現実に登場「ChatGPT」凄い中身

ChatGPTはまた、ユーザーのリクエストに応じて小論文や小説、脚本を書いたり、作詞・作曲をしたり、短歌や俳句をたしなんだり、コンピューターのプログラミングやデバッグ(誤り訂正)を行ったり、数学や物理の問題を解いたり、新規事業の企画書をまとめたり、日本語の手紙を外国語に翻訳したり……と、あらゆる頭脳労働や創作活動をこなすことができる。しかも今のところは一種のテスト段階ということで、無料で使える。いずれ有料化される際にも、かなり安い値段で提供される見通しだ

アメリカなど一部の国では、すでに高校生や大学生らが「小論文」や「数学」などの宿題をChatGPTにやらせて、それを自分がやったことにして教師に提出するなど、不正に利用するケースが多発している。

実際にアメリカでChatGPTの書いた小論文を読んでみた大学教授が、「うちの学生が書いたものよりいい」とテレビの報道番組で率直に認めていたから、自分で書くよりChatGPTに書かせたほうがいいと考える学生も出てくるだろう。こうした対話型AIは今後、教育制度の根幹を揺るがしかねないという懸念が高まっている。

さらに、ChatGPTのようなAIがいずれ人間の知的能力を上回るレベルに達してしまえば、私たちが利用するツールの域を超えて、私たちの仕事を奪う侵略者になる恐れもある。
https://toyokeizai.net/articles/-/644031