ブラジルの首都ブラジリアの連邦議会や大統領府にルーラ大統領の就任に反発するボルソナロ前大統領の支持者が侵入し、施設が破壊されるなどの被害が出ました。
治安当局は侵入者をすべて排除し、これまでに300人を逮捕したとしています。

ブラジルの首都ブラジリアでは8日、ボルソナロ前大統領の支持者がバリケードを通り抜け、連邦議会やその近くにある大統領府や最高裁判所の建物に侵入しました。

現地からの映像には、ブラジル国旗を身に着けた人が連邦議会の建物になだれ込む様子や、議会の窓ガラスが大きく破られたり、大統領府の事務所が荒らされたりするなど、施設の一部が破壊される様子が映し出されています。

地元メディアはおよそ4000人が今回のデモに参加しているとみられると伝えていますが、治安部隊が催涙弾を使うなどして鎮圧にあたり、侵入者はすべて排除され、現地の治安当局はこれまでに300人を逮捕したということです。

去年10月に行われたブラジル大統領選挙では、左派のルーラ氏が右派のボルソナロ氏に僅差で勝利し、今月1日に大統領に就任しましたが、ボルソナロ氏の支持者の一部は結果を受け入れず、強く反発していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230109/k10013944731000.html