陸自水陸機動団の20代隊員が自殺、パワハラか 上司の処分検討
https://news.yahoo.co.jp/articles/87f8caab568e05fa25fcd76018fe61e4c72ab56b
 陸上自衛隊相浦駐屯地(長崎県佐世保市)の水陸機動団に所属する20代の男性3曹が2021年11月に自殺を図って死亡していたことが、陸自などへの取材で判明した。陸自は、上司が3曹にパワーハラスメントをした可能性があるとみて懲戒処分を検討している。

 陸自によると、3曹は21年10月ごろ、業務で精神面の健康チェックシートを記入した際、健康状態が悪いという趣旨の回答をしたところ、上司である40代の男性曹長から書き直しを命じられたという。3曹は21年11月初旬、佐世保市の自宅で自殺を図って意識不明になり、同7日に死亡した。

 3曹を含む複数の隊員が書き直しを命じられたといい、陸自は、曹長の行為が精神的苦痛を与え職場環境を悪化させたパワハラに当たるとみて調べている。

 水陸機動団は離島防衛のための水陸両用作戦を担当し、隊員は相浦駐屯地などに約2400人いる。3曹の自殺を巡っては、同じ隊の1曹が10日、長崎市で記者会見し「自分は無関係なのに、休職や配置転換を命じられ精神的苦痛を受けた」などと訴えた。【中山敦貴】