米バージニア州のリッチネック小学校で1月6日、教師のアビゲイル・ズワーナー(25)が生徒のひとりである6歳の男児に銃撃された。
ズワーナーがいつものように1年生を教えていたところ、6歳児が自宅から持ってきた9ミリ口径の拳銃を取り出し、彼女に向かって発砲したという。1月9日に地元警察が発表した。
発砲は1発のみ。弾丸は教師の挙げた手を貫通して、彼女の胸に命中した。しかし、ズワーナーは重症を負ったまま、まずは生徒ら約20人を安全な場所へ誘導し、それから自分の助けを求めたという。
事件後に教室内の監視カメラを見たニューポートニューズ警察のスティーブ・ドリュー署長は、ズワーナーのおかげで子供たちの命が救われたと、体を震わせながら語った。

動機は? どうやって家から持ち出した?
警察によれば、6歳児が使った銃は、母親が合法的に購入して自宅に保管してあったものだという。この少年あるいは他の誰かが起訴されるかどうかは、今のところまだわからない。

発砲の動機もまだ捜査段階であり、明らかになっていない。だが警察は、発砲前に言い争いなどはなかったと発表している。
少年がどうやって自宅から銃を持ち出したか、詳細はまだ捜査中だが、学校へはバックパックの中に入れて持ち込んだようだ。事件当日、母親が少年を学校まで送ってきたという。
少年は警察に拘束された後、病院へ運ばれた。現在は、裁判所の命令により、非公開の医療施設でメンタルヘルスの治療を受けている。
ズワーナーもすぐに病院へ運ばれ、当初は危険な状態だったが、現在は安定している。警察署長が病院を訪れた際、彼女の口から最初に出た言葉は、「私の生徒たちは大丈夫?」だった。

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