「無宗教」だけれど、「無神論」ではない日本人

神道と仏教の割合が多いとされる日本ですが、
ロイターの記事によると、アメリカの調査機関ピュー・リサーチ・センターが2012年に発表した統計では、
日本人の約6割が「無宗教」という結果が出ているそうです。

また、日本人は唯一神を信じるが、熱心に信仰するということには抵抗感がある人が多いと言えるでしょう。
特に新興宗教に強い警戒心を抱きます。これは戦前に天皇を神とし、妄信的なまでに推し進められた国家神道の政策や、
1995年にオウム真理教が起こした「地下鉄サリン事件」などをはじめとするカルト教団の存在など、
これまでの歴史が大きく関わっているといわれます。

しかし、間違えてはいけないのは、日本人は決して神を信じていない「無神論」の民族ではないということです。
神様はいる、もしくはいるかもしれないと思っているけれど、「これ」といえる宗派に属していないというのが多くの日本人のスタンスなのです。

https://10mtv.jp/pc/column/article.php?column_article_id=1064