小型ドローンが顔認証システムを使ってターゲットを捜索、追跡し、攻撃を加える――。「スローターボッツ(惨殺ドローン)」と呼ばれる兵器の危険性が専門家の間で指摘されている。香港英字紙は2018年、こうした兵器に活用できる技術研究を北京理工大が始めたと伝えた。中国は21年、殲(J)6戦闘機の無人化に成功し、基地に配備されたとも報じられた。

 AIは感情に左右される人間に比べ、敵の動きに対応して安定制御できるとされる。目視に代わりAIが攻撃対象を定めることで、正確性向上も期待される。

 米国は民間技術では世界最先端を行くが、軍事面での実用化は思うように進んでいない。民間企業が好待遇で人材を囲い込むため、軍ではIT人材が枯渇している。同盟・友好国、官民の力を結集するため新たな米国の模索が始まっている。
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