「じゃ、あなたが買えば?」投資勧誘の営業マンに問いただしたときに必ず返ってくる"共通の答え"
(略)
実際には、そんなストレートな聞き方ではなく、「そんなに素晴らしい銘柄なら、あなたは買っているのですか?」と柔らかく聞いてみたのです。

気分を害して怒ってこないかな……とドキドキしながらの質問でしたが、返ってきたのは、
「買えるのなら買いたいのですが、社内規定で買えないのです」といった、丁寧かつ、無難な回答でした。

そんな丁寧な回答にホッとした私は、調子に乗って、「でも、ほぼ儲かるのなら、なんとかして、ご自身が手に入れたいのではないですか?」と、
少々あおるような聞き方もしました。それには、「いや、それができれば、ねぇ……」と言葉を濁し、
すぐさま、「でも、この企業の特許は、本当に注目されているのですよ」と、銘柄の有望性を語ります。

さらに私は、「では、友人名義で買ってみるとか?」と、余計なおせっかいを言ってみるも、
「さすがに、それは、ねぇ……」と歯切れが悪くなり、すぐさま、
「でも、この企業の技術は、学会でも認められているんですよ」と、流暢に切り返してきます。

ただ、なんだか、話がかみ合わず、何とも言えない違和感を覚えたのでした。

こちらが何を言っても、「どうしても社内規定で買えない」といった感じでサラッとやり過ごし、
すぐに話を、その企業の特許や技術、社長の経歴などに切り替え、いかにその銘柄が有望なのかを語ってくるのでした。
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