中国への軍事的牽制は“アリバイ作り”的ポーズ

 バイデン政権は「中国による台湾への軍事侵攻」が迫りつつあると、しきりに日本やフィリピンをはじめ国際社会に向けて危機感を煽りつつ、台湾への大量の高額兵器売り込みを主軸に据えた軍事的支援策を打ち出している。そして、その一環として自国の軍艦に毎月一度弱のペースで台湾海峡を通航させ、中国側を“軍事的に牽制”している。

 しかしながら、以上のように、バイデン政権が対台湾支援ならびに対中国牽制を強化しても、それに比例して中国による台湾への軍事的脅迫行動が強化されているのが現実だ。すなわち、アメリカの対中牽制がポーズであることは中国側にとって見え見えであり、全く意に介していないのである。