国家資格に3年生全員合格　9年連続の快挙「達成感があります」

大分県日田市の日田林工高機械科の3年生全36人が、技能検定の「機械検査」3級に合格した。学科全員の合格は9年連続。

学科主任の津軽啓二教諭（39）によると「機械検査」3級は製品を精密に測定する技術などが問われ、合格率は8割ほどという。生徒たちは1年時から挑戦し、放課後に機械操作を互いにチェックするなどして技術を高め、3年までに全員合格した。
生徒同士の研さんは日田林工高の伝統といい、津軽教諭は「今年の生徒は就職が決まっても別の検定にチャレンジするなど積極性がありました」と話す。合格すれば一定の技術を持つと認められ、就職活動などに有利という。ほかにも「機械系保全」「機械加工」の3級をクリアした生徒もいる。

　二つの検定に合格した加藤和（なごみ）さん（18）は「先生にしっかり指導していただいたので安心して受けられました。みんなで合格できたので達成感があります」と笑顔を見せた。卒業後は大分市の製鉄会社への就職が決まっており「信頼される技術者になりたい」と話した。

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