ごぼうを日常の食材としているのは日本だけなのです。
ごぼう料理が戦時中に引き起こした「直江津捕虜収容所事件」は、日本人と外国人との食習慣・食文化の違いが引き起こした悲劇でした。
ごぼう料理が新潟県に所在した直江津捕虜収容所(東京捕虜収容所第四分所)1942~1945年において、収容されていたオーストラリア人捕虜300名にごぼう料理を提供したところ、
「木の根を食べさせられた」としてこれは捕虜虐待であると、終戦直後の横浜軍事法廷で、当時の警備員8名がBC級戦犯とされて、横浜軍事法廷で死刑判決を受けて処刑された事件です。
終戦直前の「直江津捕虜収容所虐待事件」の横浜軍事法廷での収容所職員の死刑判決はまさに外国との食文化の相違と「勝てば官軍、負ければ賊軍」の当時の軍事裁判での勝者と敗者の立場が複雑にからんで引き起こされた悲劇でした。

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