https://mainichi.jp/articles/20221217/k00/00m/040/087000c

「こんな事件、二度と」 放火1年、雑居ビル前で祈る人々絶えず

大阪・北新地の雑居ビルに入る心療内科クリニックで2021年12月、男女26人が死亡した放火殺人事件は17日、発生から1年を迎えた。現場の雑居ビル前では17日早朝から、関係者らが真新しい花束や飲料水を供え、理不尽な事件に巻き込まれた犠牲者を悼んだ。

 めいの夫が犠牲になった京都市の70代男性は午前8時過ぎに数珠を持って現場を訪れ、クリニックが入っていた4階を見つめながら手を合わせた。
夫はクリニックの患者で就職を目指していた。めいの妊娠を知ることなく、逝ってしまった。男性は赤ちゃんが無事に生まれたことを報告したといい、「『守ったってくださいね』と伝えた。こんな事件、二度と起きないでほしい」と話した。

 4階部分の窓には現在、白いボードのようなものが取り付けられ中をうかがうことはできない。