廃棄物保管、改善に361億円 プール内、ずさんな管理

 日本原子力研究開発機構東海再処理施設(茨城県、廃止措置中)で、過去に発生した放射性廃棄物入りの容器がプール内に無秩序な状態で保管され、状況改善に361億円かかると機構が試算したことが15日、分かった。遠隔操作で容器を取り出す装置や貯蔵施設の新設費用を算出した。

 機構は、取り出し方法次第で費用は抑えられるとしているが、国費から支出される。整然と保管していれば必要なかった作業に余分な費用がかかることになり、ずさんな管理のつけが国民負担となる。

 この廃棄物は、原発の使用済み核燃料に使われた被覆管という金属の破片など。再処理の過程で廃棄物となった。
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東海再処理施設の貯蔵庫のプールで無秩序に積まれた放射性廃棄物入りの容器(日本原子力研究開発機構提供)
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