福島県立博物館(会津若松市)で開催中の「新選組展2022―史料から辿(たど)る足跡」の関連イベント「天然理心流演武」が28日、同博物館で行われた。新選組局長近藤勇の子孫、宮川清蔵さん(84)が、近藤の生きざまと天然理心流の剣術を解説した。

 宮川さんは近藤の生家宮川家の直系子孫で、天然理心流9代目宗家。宮川さんは、近藤の人物像が粗野にゆがめられた小説が広まっていると批判し、近藤が和歌や漢詩を学び、丁寧な長文の手紙をしたためていたことなど繊細で知的な面を紹介。新政府軍に捕らえられた際の「一死をもって君恩に報いん」という辞世の句に触れ、「その潔さを思うと、勇の心音が聞こえてくる。『後を頼むぞ』という声が聞こえてくる」と話した。

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