お茶で薬を飲んではいけない理由として、よく耳にするのは、お茶に含まれる「タンニン」が貧血の治療薬である鉄剤の効果を弱めてしまうということでしょう。

 口から体内に入った薬は、胃で溶けて小腸で吸収され、からだのさまざまな部分に広がって効果を発揮した後、分解されて体外に排出されます。その小腸での「吸収」の段階で、鉄がタンニンと結合してしまうことで、吸収されにくくなってしまうのです。

 このような理由で、昔から「お茶で薬を飲んではいけない」といわれてきましたが、現在では、家庭でふつうにいれたお茶や、市販されているペットボトルのお茶などで飲む分には必要な量の鉄分は吸収されるとされ、心配いらないことがわかっています。
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