宗教ジャーナリストで、雑誌『宗教問題』編集長の小川寛大氏が解説する。

「サティヤ・サイ・ババはインドの霊的指導者です。神の生まれ変わりという評判のもと、インド国内でその説法を聴くと不治の病が治る、とか手から聖なる灰を出して、手の上の銅の指輪を金の指輪に変える……といった“奇跡”を見せることで知られ、1990年代にワイドショーで大きな脚光を浴びました。教義自体は、『すべての人を愛し、すべての人に奉仕する』といった愛と慈善の心を教えるというものでした」

 藤井はそういった言葉を、父から教えられたという。藤井の父の知人が明かす。

「お父さんはインドの宗教への関心が強くて、風くんも幼い頃から家族でお祈りを捧げるようなことを常にやっていた、と聞いています」

 実際、藤井は2020年に『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、「うちのおとんが大切にしている言葉」と語っていた。また、雑誌『GQ JAPAN』(2021年10月号)では《スピリチュアルな気持ちでいる、人の役に立つことをやるという精神をわしに教えてくれたのはお父さんで、わしの音楽には、そういう精神性が欠かせません》とも明かしていた。

“サイババ信仰”からくる藤井のスピリチュアル生活は、親元を離れても変わっていないようだ。