瀬戸内海で小学生ら乗る旅客船沈没「海面下の岩に気付かず」…運輸安全委が報告書

香川県坂出市沖の瀬戸内海で2020年、修学旅行の小学生らが乗った小型旅客船(乗客乗員62人)が岩に乗りあげて沈没した事故で、運輸安全委員会は19日、調査報告書を公表した。
男性船長(47)が、事前に航路上の障害物を調べず、海面下の岩に気付かなかったことなどが事故の原因と結論づけた。

小型旅客船「Shrimp of Art」(総トン数19トン)は同年11月19日午後3時半頃、修学旅行のチャーター船として高松港を出航。同4時35分頃、坂出市沖で海面下約50センチの岩に乗りあげて浸水、沈没した。
市立小6年の児童52人を含む乗客乗員は、救命胴衣を着用して海に飛び込んだり、沈みかかった船の上で救助を待ったりして、全員が助かったが、4人が負傷した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230119-OYT1T50140/