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キャスター辛坊治郎氏(66)が19日、ニッポン放送「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」(月〜木曜後3・30)に生出演し、政府が掲げる「異次元の少子化対策」に強い疑問を口にした。

岸田総理が打ち出す「異次元の少子化対策」の具体化に向けた初会合がこの日、開かれ、児童手当など経済支援の拡充、幼児教育や保育サービスの充実など、具体策のたたき台を3月末までにまとめる方向性を確認した。

辛坊氏は「方向性としては、東京都が発表したみたいに、月いくらかお金を配りましょうとか、そういう方向性になっていくんだと思います」と推測。その上で「月何千円欲しさに子供作る人がいるか?という話ですよね。月何千円もらったって、子育てのコストにはまったく見合わない」と、大きな疑問を投げかけた。

辛坊氏は、手当の対象にも言及した。「日本で実際に子供を産んで育てている層って、いわゆる中間層が圧倒的に多い。ここを分厚く手当てしないと、そうでないところでいくら積み上げたところで、少子化対策にはならない」とし、対象を絞った手厚い手当の必要性を訴えた。

辛坊氏は、世帯収入に対して税率を決めるフランス方式を例に挙げ、「子育てに協力した家庭においては、毎年の税負担を劇的に安くしましょうということになったら、一定以上の所得があって、子育て環境が整った家庭ほど、子供をたくさん作る、持つ、育てるモチベーションが生まれる。そういう発想が必要」と話した。

翻って、「異次元の少子化対策」としながら、月々少額の手当が先に来る政府のアイデア不足に、辛坊氏は絶望感をあらわに。「所得が低い人たちに月何千円かバラまきます、みたいなことしか常に議論にならない。そんなもんで少子化対策ができるはずないだろう?と。一体、何考えてるんだ?この国の政治家は!」と、語気を荒げていた