国内初の「経口中絶薬」、27日に承認審議 現在の選択肢は手術のみ
1/20(金) 17:15配信

 厚生労働省は20日、人工妊娠中絶のための飲み薬について、27日の専門家部会で承認の可否を審議すると発表した。承認されれば、国内初の人工妊娠中絶薬となる。現在国内では手術による中絶しか選べないが、使えるようになる可能性が出てきた。

 この飲み薬の製品名は「メフィーゴパック」。妊娠を続けるために必要な黄体ホルモンのはたらきを抑える薬「ミフェプリストン」と、子宮を収縮させるはたらきがある薬「ミソプロストール」を組み合わせて使う。対象は妊娠9週までの妊婦。英国の製薬会社ラインファーマが2021年12月に厚労省に承認申請していた。

 国内の治験では、妊娠9週までの18~45歳の中絶を希望する女性120人が参加。112人(93・3%)が、24時間以内に中絶に至った。71人(59・2%)は治験中に有害事象が起き、このうち45人(37・5%)は薬と因果関係がある副作用とされた。いずれも回復し、9割以上が軽度か中等度だった。下腹部痛(30・0%)や嘔吐(おうと)(20・8%)などだった。(市野塊)

https://news.yahoo.co.jp/articles/217951f8fe10d759be86c64f91b37290992080d3