アメリカ国防総省は軍の「士気高揚・福利厚生・レクリエーション」の名目で3000台以上のスロットマシンを運営しています。そんなアメリカ軍のスロットマシンは年間1億ドル(約130億円)以上を稼いでいる一方で、隊員のギャンブル依存が問題になっています。

アメリカ軍が運営するスロットマシンは2017年の時点で12カ国のアメリカ軍基地に合計で3000台以上配置されています。インド洋に浮かぶディエゴガルシア島の基地には52台のスロットマシンが配置されており、本来21歳に達しないとカジノには入場できませんが、このスロットマシンであれば18歳の隊員でも遊ぶことができます。

これらのスロットマシンはそれぞれの軍支部の「士気高揚・福利厚生・レクリエーション」を担うグループによって管理されており、「隊員の回復力、保持力、即応性、生活の質に貢献する高品質で顧客中心のプログラムとサービスを提供する」ことを目的とするそう。

2000年代初頭には、スロットマシンがなければ、隊員向けのゴルフコースや家族向けの活動センターを購入する余裕はなかったとのこと。アメリカ国防総省の広報官であるニコル・シュウェグマン氏は「スロットマシンは多くのレクリエーションや海外での娯楽に大きく貢献しています」と述べています。

https://gigazine.net/news/20230122-us-military-slot-machines/