「アカシア茶に含まれるDMTのような物質は、精神展開薬(サイケデリックス)または幻覚剤とも呼ばれ、これらは南米などで先住民族が宗教体験を得るために利用されてきました。
現在ではうつ病などの治療薬としても研究されています。
注目するべきは、今回の事件のきっかけとなった大学生。
彼は重度のうつ病で自殺念慮があったのですが、自分で勉強してDMTに抗うつ作用があることを知り、精製されていなければ合法だと考え、アカシア茶を飲んだ結果、たった2時間で無限の宇宙に放り出されるような体験をして非常に恐怖を感じたものの、人生観が変わり、死にたいという気持ちがなくなったと主張しているのです。
青井氏は生きづらい人に楽になってもらうためにお茶を振る舞ったのであり、これは仏教における菩薩行であると、初公判でサンスクリット語の仏教用語を交えながら罪状を否認しました。これには驚きました」

真理を突き詰めるとクスリになるのかと思う