ルーリーは被害者のために株主訴訟しなきゃね

1-3 なぜ非上場の同族企業で株主代表訴訟が起きやすいのか

株主代表訴訟と言えば、大手上場企業で頻繁に起きているイメージがありますが、実際は中小の非上場企業、特に同族企業で起きるケースが圧倒的に多くなっています。
理由の1つは前述のように訴訟費用が安いこと。さらに、上場企業と違ってコーポレート・ガバナンスがしっかりと機能していないために、役員の不正が横行しやすいという事情があります。
分かりやすい例でいえば、経営者や役員が公私混同して、会社の経費を高級車や私的別荘の購入などプライベートな目的に使う、独断で私的な取引を行うといったケースはよく耳にするところでしょう。
会社役員は、会社に対して「善管注意義務・忠実義務」を果たす必要があります。善管注意義務違反に当たるのは、たとえば取締役自身が法律違反をする、他の取締役や従業員の法律違反を見逃す、経営判断の失敗で会社に損害を与えるといった行為です。
同族経営の非上場企業においては、これらの行為が適切に監視されず、見逃されやすい傾向にあるのは否めません。

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