学生時代は勉強も部活動も「自分が頑張れば、努力は報われる」と信じてきました。でも、みなさんお気づきの通り、自分の努力だけでなんとかなる範囲は限られています。

社会に出たら、なおさらです。ならば、不得意は助けてもらえばいいし、わからなければ教えてもらえばいい。もし、あのときにポンコツさを受け入れて、自分の弱さをさらけ出せなければ、
「ひとりでできなきゃ。できない自分が悪いんだ」という意識を捨てきれず、いつまでもできない自分を許すことができなかったでしょう。

仕事はひとりでするものではありません。人に頼ってもいいですし、頼ることがチームのためでもあります。仕事は学校のテストとは違い、カンニングが許されます。私は、これがわかっていませんでした。

「自分で処理しきれない課題は、実力者に解決してもらおう」ということです。
仕事の報告をした時点で、責任はあなたではなく、部下の仕事を管理している上司に移るということです。
上司は部下から報告を受けた時点で、仕事の進捗が芳しくなければ何かしらの対策を打たなければなりません。でも、報告がなければ上司も手の施しようがないでしょう。
プロジェクトの責任を取るのは、チームリーダーです。ですから責任者が早めに決断をくだせるよう、部下はパスを出すべきなのです。