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降りる人の流れに乗れず...
その日も私は車両中央付近に立って、乗車していました。

原宿駅に到着して降りようとしたところ、私の周りに降りる乗客がいません。

降りる人の波に乗り損ねた私は、必死にもがいて車両の扉まで辿り着こうとしました。

しかしモタモタしていたために、すでに乗り込んできた乗客に押し流されてしまったのです。

もう次の渋谷駅まで降りられないだろうと諦めたときでした。

大きな声で

「降りたい人がいるからちょっと空けてあげてー!」
と周りの人に呼びかけてくれた男性がいました。

その言葉を聞いて乗客の方々も協力してくださり、電車の扉が閉まる前に私は何とか降りることが出来ました。

見ず知らずの人のために...
当時の私は降りることに必死で、周りの方や呼びかけてくださった方に御礼は言えていなかったでしょう。

人混みできちんと確認は出来なかったのですが、声を上げてくださったのは30~50代のサラリーマン風の男性だったのではないかと思います。

殺伐とした朝の通勤ラッシュの山手線で大きな声で呼びかけて下さり、あの時は本当にありがとうございました。

無事に下車出来たことだけでなく、見ず知らずの他人のために声を上げてくださったという優しい心にずっと感謝しています。