去年3月ダイナマイト3万本のニトログリセリンが爆発し「カヤク・ジャパン」工場が消し飛び24歳作業員が霧散した事故…原因が徐々に明らかに [597533159]
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爆発しやすくなったニトログリセリン、作業者が気付くのは困難…爆死事故で調査結果
2023/01/28 12:22
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230128-OYT1T50121/
宮崎県延岡市の産業火薬製造販売会社「カヤク・ジャパン」(本社・東京)の 東海(とうみ)工場で昨年3月に起きた爆発を巡り、
同社が27日発表した原因に関する調査結果は、事故当時、火薬の原料であるニトログリセリンの一部が結晶化し、爆発しやすくなっていたと推察した。
こうした状況について、当時作業に当たっていた作業者が気付くのは困難との見方も示した。
同社の調査結果によると、工場では事故前日まで約10日間、設備工事のため生産を停止した。
これにより貯槽に保管されていたニトログリセリンが外気温の影響を受け、低温のため一部が結晶化した可能性がある。
ニトログリセリンは液体と結晶の混在状態では、結晶同士がこすれあうため、打撃や摩擦への感度が高まるという。
同社は事故当日、作業員が貯槽からニトログリセリンを移送するための作業の際に衝撃が生じて爆発した可能性があるとしている。
前日から貯槽のある工室を空調して温めていたことなどから、作業員が当時、一部結晶化について考えることは困難だったとした。
同社によると、事故では作業していた同社社員(当時24歳)が爆死したほか、工場近くの住民を含む7人が軽傷を負い、周辺地区で建物125棟が一部破損した。
東海工場は事故後、生産活動を停止している。
県警が事故原因などを調べている。
爆発当時の記事
https://www.chemicaldaily.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%A4%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E5%B7%A5%E5%A0%B4%E3%81%A7%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85/
カヤク・ジャパン工場で爆発事故
2022年3月2日
産業用火薬を製造する旭化成、日本化薬の折半出資会社、カヤク・ジャパン(東京都墨田区)の東海(とうみ)工場(宮崎県延岡市)で1日午後1時51分、爆発が発生した。
この事故で1人が行方不明となり、2日午前現在も捜索が続けられている。
ほかに別の1人が軽傷を負ったほか、周辺約50件の住宅、公共施設でガラス、シャッターが破損するなどの被害が出た。
2日未明に市内で記者会見が行われ、横山真一郎社長らが事故の概要を説明した。
爆発事故は同工場の「第一洗浄工室」で起きた。火薬類を洗浄(中和)する施設で、火薬類の一種「ジエチレングリコールジナイトレート」を次の配合工程に移すための払い出し作業中に発生した。
爆発により施設が消失、同日午後2時5分に火は消し止められたが、この作業で計量を担当していた同社社員1人が現在も行方不明だ。
行方不明になった社員と同じ班で火薬類の運搬作業を担当していた別の2人は爆発発生時に現場から離れていて無事だった。
この日工場に居合わせた旭化成グループの社員が爆発により吹き飛んだガラスの破片が当たり、3針縫うけがを負った。
爆発が起きた施設では火薬原料の貯蔵タンクがあり、最大貯蔵量はジエチレングリコールジナイトレートが1100キログラム、
ダイナマイト原料「ニトログリセリン」が2000キログラム。一般的なダイナマイト換算で2万~3万本分に相当する量という。
事故の原因は調査中だ。
一般に火薬類は摩擦や衝撃などの強い力が加わると爆発する。
このため火薬類を扱う工場では作業時はポケットがない服を着用する、静電気を発生させないよう特殊な機器、部材を使うなど、様々な安全対策がとられている。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています