ホンダが中国市場に「電動自転車」投入する狙い エンジン2輪車に固執すれば事業の縮小必至

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自動2輪車世界最大手のホンダは1月10日、中国市場における電動バイクの新ブランド「Honda e:」を発表するとともに、同ブランドの新型電動自転車3モデルをお披露目した。

ホンダは2025年までに全世界で10車種以上の電動バイクを投入する計画で、上述の3車種もそこに含まれている。関係者によれば、3車種のうち2車種は上海市にある合弁会社の新大洲本田摩托(新大洲ホンダ)が、もう1車種は広東省広州市にある合弁会社の五羊本田摩托広州(五羊ホンダ)が生産を担当する。

とはいえ中国メーカーの電動バイクと比べると、ホンダの価格は大幅に高い。今回発表した電動自転車の希望価格は3車種とも6000元(約11万6900円)前後であり、多くの消費者に受け入れられるかどうかは未知数だ。

一方、中国の上場電動バイク大手の決算報告書などによれば、雅迪集団(ヤディア)の電動自転車の平均価格は1265元(約2万4600円)、愛瑪科技集団(アイマ)は同1427元(約2万7800円)、高級路線の小牛電動(NIU)でも同2959元(約5万7600円)となっている。