財界が騒然…トヨタ・章男社長「電撃交代」からの「日銀総裁」就任はあり得るか

「日銀総裁」就任の噂も

 もうひとつタイミングの話をすると、経団連の現会長である十倉雅和氏は2025年に退任する方向だ。前述したモビリティ委員会での活動を準備期間として、豊田氏が十倉氏の後を引き継ぐ流れなのだろうとは筆者は考えていた。

 タイミングこそ1年早かったが、豊田氏の考えは大筋では変わっていないのではないだろうか。26日の記者会見で、退任する内山田氏が「トヨタグループの37万人や(自動車関連産業で働く)550万人を超えて、豊田章男は大きく羽ばたかないといけない。それにふさわしいポストがトヨタの会長という肩書き」と語ったことからも分かるように、今回の人事が、財界活動を含めた大所高所的な活動へ豊田氏がシフトすることを意味するのは明らかだろう。

 もっとも、それが経団連会長なのかどうかは確定したわけではない。実は発表の翌日の27日、永田町や金融筋では「次期日銀総裁に豊田氏が就くのではないか」といった噂が流れた。日銀ウォッチャーの一人である、BNPパリバ証券チーフエコノミストの河野龍太郎氏がレポートで、サプライズ人事があるすれば豊田氏も総裁候補の一人であると触れたことが、どうも噂の出所のようだった。ただレポートでは「可能性は5%以下に留まる」とも言及されている。

 では、豊田氏の後継となる佐藤恒治氏とは、いったいどのような人物なのか。後編【これは「院政」の始まりか…トヨタ社長交代、95分の「トヨタイムズ」映像で見えた「決定的な異変」】では、その経歴や社内での評価、豊田氏との関係、そして交代会見で見えたトヨタの社内事情などについても詳しく述べたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9e6293e3a6f744253cf8f40bfcc12fb10af9c1f?page=2

Yuto Haga 芳賀 勇人@Yuto_gahagaha
🇯🇵日銀人事(一部報道)
*豊田章男社長(トヨタ)、総裁候補に浮上
*BNPパリバの日銀ウォッチャーが「5%弱の確率で総裁就任の可能性」としたこと受け
BNPP's BOJ Watcher Floats Toyota's Outgoing CEO as Contender for Kuroda's Position - Source