ブラジル大統領、ウクライナに弾薬「供与せず」 独首相と温度差
1/31(火) 11:08

[ブラジリア 30日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は30日、同国を訪問中のショルツ独首相と共同記者会見を開き、ロシアがウクライナに侵攻したのは間違いだったと述べたが、非難することは避けた。

また、ドイツが要請したと報じられたドイツ製対空砲「ゲパルト」用弾薬について、ブラジルはウクライナに供与しないと述べた。

ルラ氏は「ロシアは他国の領土を侵犯するという古典的な過ちを犯した。ロシアは間違っている」とした一方、「だが一方が戦わなければ双方が戦うことはない。平和を望まなければならない」と述べ、両国とも平和的解決にほとんど言及していないと指摘した。

ブラジルはどちらの側にもついておらず、ウクライナでの和平を支援するため他国と協力するとも表明。和平交渉では中国が重要な役割を果たすとし、3月に予定する北京訪問時に協議する考えを示した。

その後発表された両政府の共同声明では「ロシアによるウクライナ領土の一体性侵害と一部領土の併合は国際法に対する明白な違反であり、強く非難する」とした。

ショルツ氏は今回の南米歴訪で先に訪れたアルゼンチンとチリでもウクライナ支援を得られず、西側との温度差が浮き彫りになっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f87db12a7887efa76b8a07c262f91692a2fbf953