各地で相次ぐ広域強盗事件に絡み、フィリピンを拠点とする特殊詐欺グループのメンバーとして逮捕状が出ている渡辺優樹容疑者(38)に、交際していた女(32)が日本から現金を運んでいたことが1日、捜査関係者への取材などで分かった。女は詐取金の回収役で、2020年に窃盗罪で有罪判決を受けた。19年だけで現地に7回渡航しており、詐取金の運搬役も担っていたとみられる。

 有罪とした大阪地裁判決によると女は19年3月、知人の紹介でフィリピンの首都マニラを訪問。実業家と称する渡辺容疑者と出会い、交際を始めた。同4月に再びマニラを訪れた際、日本から持ち出した現金2千万円を渡辺容疑者に渡した。

2023年02月01日共同通信
https://www.47news.jp/8888015.html