証言台に立ち、弁護人の質問に対して、吐き捨てるように答弁した伊藤仁士被告(38)。未成年者誘拐などの罪に問われている同被告の第二審が、2022年12月7日から東京高裁で開かれている。

伊藤被告は2019年5月に女子中学生(当時14、以下少女A)を、同年11月に女子小学生(当時12、以下少女B)を誘拐したとして逮捕された。SNS上で「やなことばっかり。しにたいな(少女A)」「明日死のうかな(少女B)」と投稿した2人にメッセージを送って知り合った後、自宅へ連れ去り、監禁していたとされる。

2021年2月から水戸地裁で第一審が開廷。一連の犯行について、伊藤被告は「SNSで自殺を仄めかしていた少女らの相談に乗っていた。自宅に匿ったのも、少女らを保護して自殺を止めるため」と説明し、誘拐の意図はなかったと主張した。

検察によれば、伊藤被告は怒鳴って少女Aの顔面を殴るなどの暴行を繰り返し、主従関係を強要。首輪や鎖をつけて拘束、度重なる強制的な性交のほか、デジタルカメラで少女Aを撮影して児童ポルノを作成するなど、卑劣な行為を繰り返していたという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b0d241c990020d759f5b01e93738c68d5fd4cd7f