NYにも中国の在外裁判所が

中国の在外裁判所もある。浙江省温州市鹿成裁判所が発表した2016年の年次報告書に、興味深い記述が見つかった。同裁判所がニューヨークとロサンゼルスで「在外調停所」を運営し、「華僑が関わる事案を効率的に調停している」という。

浙江省のメディア、温州網によれば、同裁判所が初めて「連絡員」を任命したのは2014年。それが在ニューヨーク温州商工会議所の潘志欽(パン・チーチン)事務局長と林家驥(リン・チアイー)会長だった。

その2年後、同裁判所はロサンゼルスにも窓口を設置し、アメリカ中西部の案件を管轄するようになったとしている。ただし、こちらの窓口の所在は明らかにされていない。

温州網によれば、鹿成裁判所はニューヨーク在住の女性に、中国本土にいる夫からの離婚届をオンラインで送達し、わずか30分で処理を終え、夫が子供の養育権を得たと報じている。
これは民事の案件だが、人民日報の昨年4月の報道によると、海外連絡員は「犯罪解決の担当機関」を通じ、「華僑の特徴を生かして」刑事事件も扱っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9acc2dff317f2e442f131c505f23350f1e9c2e51?page=1