そんな中、同社は「定番商品であるコーンスープとは異なったニーズを捉えた商品を発売することで市場を活性化できないか」という思いで、2021年に『カレーな気分中辛』を期間限定で発売する。
それまで単体で楽しんでいた缶入りスープを“食事に合わせる汁物”として、新たな喫食シーンの獲得も視野に入れた取り組みであった。それが日本の国民食でもある「カレー」に着目したのは意外なきっかけだった。

「ある時、テレビでレトルトカレーにストローをさして飲みながら歩く人の姿をみて衝撃を受けました。この食べ方であれば、一緒におにぎりを食べると口の中でカレーライスになる。
“食事に合わせる汁物”として、新たな喫食シーンを獲得できるのではと思い、カレーに着目しました。しかも“カレーは飲み物”と言われるけれども、ドリンクタイプのカレーは市販商品では見たことがないため、これはチャンスだと思い商品開発に着手しました」(食品飲料事業本部・加工食品事業部 小川裕久さん/以下同)

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