相次ぐ強盗事件の背後に“闇バイト” 5年服役の元指示役が驚いた「SNSの普及」 抜け出すためには

 フナイムさんは「身バレした時に家族に迷惑がかかってしまうとか、脅されてしまうといった恐怖心は拭えないので、“従うしかない”になると思う。
一方で、現場に行ってしまえばお金を奪うことしか考えられなくなり、犯行に及んだ後はすごくドキドキしながらも達成感を覚えるということは想像できる」と述べた。

 こうした犯罪組織も活用するネットやSNSだが、フナイムさんもその発達に驚いたそうだ。
「服役から帰ってきて特にすごいと思ったのは、インスタ映えとTikTok。どちらを見ても“シャンパン”“いい車”“お金を稼ごう”、そんな話題しかない。
Z世代がそういう生活に憧れて、簡単にお金を作るにはどうしたらいいかを考えた時に、闇バイトを見つけて食いついてしまうというケースは考えられる」。

「闇バイト」の勧誘

 では、足を踏み入れてしまった後に抜け出す方法はあるのか。
フナイムさんは「今回のケースだと免許証自体を奪われたわけではないので、特に何かされることはないと思う。
というのも、警察に行かれるリスクがあるわけで、それなら他の闇バイトの人間を捕まえたほうが早い。
警察に行ってもいいし、ブロックして連絡を取らないようにするなど、とにかく“怖くない”という勇気だ」と語る。

 佐々木氏は「実際、『1日5万円稼げる』ということで行ってみたら受け子のバイトだった、という大学生から相談があった。
闇バイトだと気づいてやめると言ったが、学生証を渡しているので『大学に言うぞ』と。ただ、それは逃げさせないようにするための脅しだ。
捕まってしまうリスクから、犯罪者は現実社会に出てくることを嫌がるので、逃げた人間は追いかけないということはあると思う」とした。(『ABEMA Prime』より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5e5cdd40d071f85caab979e1a83b64c5df3d3c8?page=2